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今更 AirPods Pro のレビュー

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ある程度 AirPods Pro を触ったので感想を書いてみる。

以前 AirPods の1世代目購入したが、外の音が入り込んでしまう設計だったため、都内では外音が煩すぎて電車や駅のホームなどでは使い物にならず、日本でフィールドテストしてから出すべきと何度も自分は言っていた。
1番近い最寄り駅が JR 秋葉原駅でホームで電車が来た際 AirPods では外の音が煩すぎて内容がかき消される状態だったが、Pro はカナル型になったためその点はかなり緩和された製品となった。

ただ、音をちゃんと聴きたいのであれば 27,800 (税別) で、消費税含めると3万超えるという価格を考えると有線のものを同価格で買った方が良いと思われる。

それでも AirPods Pro の利点があるとするなら、Apple 製品との連携の良さカナル型の分離型ワイアレス、外音が取り込めるところ。

この機能に対して価格が見合わないと思うなら買わない方が良い。

 

Apple 製品との連携の良さ

ペアリングが簡単かつ各デバイスのバッテリ残量を見ることができる便利さはある。

また、AirPods は iCloud との関連づけがされるため、一度そのアカウントに登録されれば他の Apple 製品での複数デバイスのペアリングに関しては何もしなくてもよい。

各デバイスで使用する時に接続を切り替えるだけ。

 

カナル型とノイズキャンセリング

以前は漏斗型で耳の穴に入り込むものでなかったため、外から流れる音がかなり入り込んでいたが、カナル型になり遮音性が上がった。
上がってはいるものの自分の耳のせいなのか、以前使用していたカナル型のイヤフォンより遮音性はない。
そのため、ノイズキャンセリングが付いてやっとという感じ。

ノイズキャンセリングは雑に説明するとマイクで外部の音を拾い反対の位相を流して音を聴こえなくする技術。
他の物の方が良いものもあるのであまり期待はしない方が良いかも。
とりあえず、電車の中で聞こえる走行音がかなり消えるので初めてノイズキャンセリングを使用する人は驚きはあると思う。

注意したいところがいくつかある。

ひとつは、ペアリング時のイヤーチップ装着状態テストを必ず行いカナルが密閉されているかを調べること。合わない場合はイヤーピースを付属の S や L へ替える。
これをやらないとノイズキャンセリングと自動で行われる音質調整が無駄になる。
設定アプリ > Bluetooth > AirPods Pro の情報アイコン からでもアクセス可能。

2つ目は耳の中の圧力を一定にするために内部に通気孔があり、何故か装着時、感覚的に違和感があったりする点とノイズキャンセリング時の逆位相独特の音。

これが辛いと思う方は使用が厳しいかもしれない。

 

外部音取り込み

このデバイスの特徴的な機能。

再生しているものを聴きつつ、クリアに外部音を取り込むことができる。
外部音をマイクで拾い主の音が聴きづらくなるため、ボリュームを上げる必要が出てくるので注意。

とりあえず、個人で試した感じではこれを使用しなくても日本ではノイズキャンセリングの状態で外部の音がかなり聞こえるから問題なく生活できると思われる。
基本的に近距離での音や高音や低音はノイズキャンセリングというかカナルイヤフォンでも音が聴こえるので。

それとデフォルトではうどん部分の圧力センサーの長押しでノイズキャンセリングと外部音取り込みを簡単に行き来できるので試してみると良いと思う。

 

音質と付け心地

音的には今までのようにフラット。 一応、耳の中の形状を調べ再生音の調整が行われるらしいが、単純に同価格の他の有線イヤフォンの方が音が良いと思われる。

個人的には中音域が良く、高音域そこそこ残念、低音域が残念と言う感じ。
スペック的には 20hz 〜 20khz との話なのでハイレゾと言われているイヤフォンと上下倍以上差があり致し方なしかなというところ。

付け心地としては自分は他のカナル型の方が耳に合う。
問題点とすればスピーカー部分が楕円になっているところと、今までのカナル型と比べてイヤーピースが若干硬いところ。

ただ本体は軽いので重さ的耳に負担はかかりづらい。
以前の AirPods は耳の形によっては落ちやすい人がいたので今回はかなり改善されたのではと思う。

 

電波干渉

昔の Bluetooth のイヤフォンレシーバーは人の多いところや交差点でのタクシーなど一部車両が通ると電波干渉が起き若干音が途切れたり止まったりしていた。AirPods Pro では起こりづらくなっている。

また、1世代目では付けたまま手で耳を押さえると電波が途絶されたが、AirPods Pro では起こらない。
外部の音がかなり消えるのでお勧めしないか イヤーマフのかけても使えそう。

現状、端末負荷や近くに高頻度で通信しているものがあると音の途切れはみられるので完全というわけにはいかなそう。

 

バッテリー

バッテリーは以前と同様。

1世代目と比べるとケースがワイヤレス充電できるようになって便利さが増した。

一応、ノイズキャンセリング等使用すると前より30分使用時間が減るが、ケース等に入れれば5分で1時間充電されるからあまり問題ないかと。

ケース含めると24時間使えるので、通勤と休日数時間使うという使用用途なら1週間に1回のフル充電十分に運用できる感じ。

 

落とすか否か

ちなみに使用した3日目取り出す時に L 側を落とし上部が若干陥没した。

本体がプラスチックで滑りやすいこと、以前より丸くなっていることと、ケースに対してうどん部分が斜めに入る設計なので出し入れは要注意。

あとケースを落とした際、運が悪いと地面にぶつかった衝撃で蓋が開き中身が出る場合があるらしい。

できるだけ室内や落ちてもリカバーできるところで装着した方が良さそう。

 

保証

イヤフォンでも Apple Care が付けられるようになったので常用するなら加入した方が良いかも、交換の場合はかなり安くなるので。

iPhone など物によって保証金額が異なるが 「AppleCare+ for ヘッドフォン」は Apple のヘッドホンなら 3,400 (税別) と一定なので高い AirPods Pro に関しては保証されるコスト的にお得になる。

保証内容は下記の URL 参照。 support.apple.com

 

まとめ

このところ自分はイヤフォンでは Podcast を聴くことがメインなので音質的にはこのレベルで十分。
音質的にも1万円以下のイヤフォンを使用しているならかなり良くなると思う。

Apple Watch, iPhone, iPod touch, iPad, Apple TV, Mac 全ての Apple プラットホームで使用でき、ノイズキャンセリング、外部音取り込み、完全ワイヤレスと考えると税込3万は妥当という感じではある。

あと、分離型ワイヤレスイヤフォンのシェアをほぼ持ってしまっているため、他のものよりケースカバーが多く出ることが予想される。