Xcode 11 での SceneKit の変更点 その5 - カメラの機能追加
カメラで3つの機能が追加された。
Scene Editor で3つ目の機能を使用し操作すると現状では Xcode が 100% クラッシュするので注意。
プロパティやメソッドは過去記事参照。
Bloom の追加機能
Scene Editor 上でカメラの Bloom に Iteration と Spread のパラメーターが追加された。
コード的には bloomIterationCount と bloomIterationSpread。
Iteration は範囲の繰り返し回数だと思われて柔らかに光が広がる。
Spread はその範囲で強さが上がり光が飽和していく光が飽和していく。
1枚目は通常の Bloom、2枚目はそれに Iteration を増やし、3枚目はさらに Spread を増やしたもの。
ちなみに Scene Editor でカメラの HDR オンにするか、コードで wantsHDR を true にしないと効果は出ない。
カラーグレーディング(カラーコレクション)でホワイトバランス調整機能が追加
Scene Editor 上でカメラの Color Grading に Temperature と Tint が追加された。
ホワイトバランスの色温度と色合いで、共に -5 から +5 の値で変化する。
コードでは whiteBalanceTemperature と whiteBalanceTint。
最初の画像はそのままで、
それ以降、Temperature や Tint 設定値を入れてみたもの。
Grain
ARKit 使用時に室内など暗い場合、表や背面カメラでノイズが載ってしまうため、カメラ映像から推定したノイズを仮想オブジェクトに載せ違和感を減らす処理。
プレビューでシーンのカメラを選択して、その Grain の intensity を触ると 100% Xcode がクラッシュするので注意。
次回はマテリアルの追加機能について。