2019年版の iPod touch が発表された
A10 Fusion に変更された新しい iPod touch が発表された。
約4年ぶり。
謳い文句は、従来品より最大2倍パフォーマンス、最大3倍グラフィックスが向上し、AR 対応端末となっている。
6色展開かつ値段据え置きで、スペック上は SoC と ストレージに変更があるだけな模様。
SoC
追記: バッテリーの問題かクロック周波数が抑えられている模様。
どうやら Single : 2700, Multi : 4700 ぐらいなスペックっぽい
A10 Fusion となっており、iPhone 7 と同様となっている。
以下、Geekbench のマルチコアで並べてみた。
Single | Multi | |
---|---|---|
Google Pixel 3 Snapdragon 845 |
2249 | 7772 |
Google Pixel 2 Snapdragon 835 |
1836 | 6060 |
iPhone 7 A10 Fusion |
3410 | 5744 |
Google Pixel 3a Snapdragon 670 |
1609 | 5133 |
iPad Pro 12.9-inch 1st A9X |
3059 | 5123 |
iPhone SE A9 |
2407 | 4167 |
Google Pixel Snapdragon 821 |
1625 | 4009 |
CPU 的には、最初の iPad Pro の A9X より速くなっている。
(Metal の性能は GPU 数が多いため A9X は A11 よりスコアが高い)
また、CPU 性能だけであれば、最初の Google Pixel や Google Pixel 3a より速く、Google Pixel 2 にほぼ近い。
GPU 性能的にも CPU に近しいものになり、iPhone 7 より画面が小さいため処理能力は高いと思われる。
価格(以下税別)
- 32G ¥ 21,800
- 128G ¥ 32,800
- 256G ¥ 43,800
この端末を出した狙い
需要を考えている
以前の iPad touch の端末のサポートが切れることと、iPhone や iPad の価格が高騰しているため開発向けの意味合いもあるだろう。
教育や業務用の端末として使用されているケースがまだあり、これらを考えるとまだ需要があるのだろう。
AR を進めていきたい
今年のラインナップで AR を推すのであれば A9 以前のチップを一掃したいのではと思わないでもない。
(そうなるのであれば噂されていない Apple TV HD も消えることになる)
Apple Arcade などゲーム発展させたい
A10 Fusion は 2 世代前のハイエンドと同じようなスペックを持ち、Android では1世代前に近いスペックを持つため十分使用できるだろう。
もしかすると、Apple Arcade の最低スペックが A10 なのかもしれない。
Apple TV+ などの再生端末として
端末自体での再生や AirPlay での再生が予想される。
海外では TV に AirPlay をサポートし始めたものが出るらしいので、Apple TV を使用したり間に挟まず、この端末から TV で再生する流れもありうる。
同スペックの iPhone 7 との比較
現状の iPhone 7 が以下の価格で、価格差が ¥29,000。
- 32G ¥ 50,800
- 128G ¥ 61,800
画面解像度、カメラ性能、セルラー回線、GPS、Touch ID、Suica(FeliCa)が使え CPU スペックが抑えられているため、
正直なところ、iPhone 7 の方が価格差以上の機能はあると思っている。
まとめ
ゲームなどで iOS の端末が使いたい、開発向けなどにはよい端末だと思われる。
個人的には A10 系と A11 以降で GPU の機能が異るので、A11 にしてもらかった。
いい加減 Touch ID を実装してほしいところではある。