Surface Go と iPad 9.7、iPad Pro 10.5 について
OS が Windows と iOS なので比較対象にならないのだけど、日本では同価格帯になってしまったのでまとめてみる。
CPU
Intel の第7世代、所謂 Kaby-Lake 世代の Pentium Gold 4415Y。
1.60 GHz で2コアの4スレッドなのだが、
残念ながら Kaby-Lake 世代の m3 よりも遅い。
そのため、iPad 9.7、iPad Pro 10.5 よりもスペック的には劣る形となっている。
あまり比較にはならないが Geekbentch
CPU | Single Core | Multi Core |
---|---|---|
A10X (iPad 10.5) |
3904 | 9291 |
A10 (iPad 9.7) |
3462 | 5886 |
Pentium Gold 4415Y (32Bit Android) |
2047 | 3977 |
Pentium Gold 4415Y (64Bit Windows) |
2050 | 3946 |
US と日本での価格差(以下、全て税別価格)
64GB モデルが $399 となっており日本の価格が 64,800 円。
$1 あたり約 162 円で、Office Home & Business 入りなので高くなっている。
上のグレードのメモリー 8G、ストレージ 128GB 版は 82,800 円。
ちなみに Apple は現在 $1 あたり約 115 円。
Surface Go のストレージとメモリ
多分これがネックになるのだろうと思うが、64GB モデルの Surface Go のストレージは NVMe の SSD ではなく、eMMC だ。
そのため、状況によっては HDD より遅くなる可能性があるし、
メモリーも 4GB なので選択肢的には上のグレードの方が快適だろう。
Surface Go と iPad の違い
同価格帯である iPad Pro 10.5 inch と比べてみる。
OS 以外なら iPad Pro は価格が 5,000 円高く、Apple Pencil 筆圧感度が負けており、スペック上それ以外は勝っている。
Surface Go には Windows Hello による顔認証、165度まで開くキックスタンド、microSD カードスロットがなどある。
(Apple Pencil 筆圧感度は非公表だが 2048 だったはず)
iPad の 9.7 と 10.5 インチの差は過去記事参照。
価格
同じぐらいの iPad と比較してみる。
端末名 | 価格 |
---|---|
iPad 9.7 32GB Wi-Fi | ¥37,800 |
iPad 9.7 32GB Wi-Fi + Cellular | ¥52,800 |
iPad 9.7 128GB Wi-Fi | ¥48,800 |
iPad 9.7 128GB Wi-Fi + Cellular | ¥63,800 |
Surface Go 64GB Wi-Fi | ¥64,800 |
iPad Pro 10.5 64GB Wi-Fi | ¥69,800 |
Surface Go 128GB Wi-Fi | ¥82,800 |
iPad Pro 10.5 256GB Wi-Fi | ¥86,800 |
iPad Pro 10.5 64GB Wi-Fi + Cellular | ¥84,800 |
iPad Pro 10.5 256GB Wi-Fi + Cellular | ¥101,800 |
キーボードに関しては Type Cover ¥11,800 に対して、iPad の Smart Keyboard の 10.5インチが ¥17,800、9.7 が ¥15,800。
10.5 で +6,000、9.7 で +4,000 だし、約 244g と約 230g と Surface Go と比べた際重くなるかもしれない。
Surface Pen は ¥11,800 で、Apple Pencil は ¥10,800 と若干だけ安い。
Surface Go の OS
OS は Microsoft Store アプリのみが動く Sモードなので、通常のデスクトップアプリ(Win32 的なやつ)を実行する場合は通常の Windows 10 Home に変更する必要がある。(無料でアプデート可能)
まとめ
日本では Surface Go が高くなってしまったが、 US 価格で考えると個人的には Chromebook と iPad の間にあるプロダクトだと思っている。
CPU も GPU もあまりパワーはないので、Photoshop や 3DCG、Unity などのゲームエンジン等、負荷の高い操作には向いていない点だけは考慮する必要があり、そのニーズを満たすのであれば良い商品だと思われる。
だが、その用途で行う操作は iPad や Chromebook で事足りる感はあるので厳しさはある。
まぁ、みんな思っているだろうけど Office いらないよね。
Office 365 使ってて、サブマシンにするなら必要ないだろうし。