新しい iPad 9.7 (6th) のスペックはどのようなものか
iPad 9.7 (6th) と価格差が少なくスペックがかなり高くなってしまいました。
以下の記事参照。
Apple A10 Fusion ということなので、iPhone 7 / 7 Plus 同じもので 2つの高性能コアと2つの高効率コアが載っていると考えられる。
Geekbench 4 を見てみると iPhone 7 は
シングルコアで 3387 ぐらいで、
マルチコアで 5694 ぐらい。
Macお宝鑑定団 blog の DANBO さんの実機検証でも同等な模様。
www.macotakara.jp www.macotakara.jp
最近の Apple A チップでまとめてみた
iPad 9.7 (6th) の統計が出ていないので、 以下、iPhone 7 で比較してみる。
チップ名 | Single | Multi | Metal |
---|---|---|---|
Apple A11 Bionic (iPhone X) |
4205 | 10120 | 15241 |
Apple A10X Fusion (iPad Pro 10.5) |
3908 | 9304 | 29103 |
Apple A10 Fusion (iPhone 7) |
3387 | 5694 | 12657 |
Apple A9X (iPad Pro 9.7) |
2967 | 4951 | 15630 |
1世代目の iPad Pro より CPU 性能が高い状態になっている。 Metal の性能に関しては A10X など X がつくものは GPU の数が違うため数値が上回っている。
Android 端末との比較
チップ名 | Single | Multi |
---|---|---|
Samsung Exynos 8895 Octa (Galaxy Note 8) |
1961 | 6478 |
Qualcomm Snapdragon 835 (Google Pixel 2 XL) |
1867 | 6217 |
Apple A10 Fusion (iPhone 7) |
3387 | 5694 |
Samsung Exynos 8890 (Galaxy S7) |
1550 | 5349 |
Qualcomm Snapdragon 821 (Google Pixel XL) |
1625 | 4082 |
シングルコアでは圧勝。
マルチコアでは Exynos 8890 が 1.13 倍、Snapdragon 835 が約 1.09 倍と、去年出たハイエンドの Android 端末のスペックに近い状態となっている。
今年発売される端末の Snapdragon 845 でも Single Core では 3000 に届かず、Multi Core も A11 Bionic よりも劣るので、1年半ぐらいに廉価版 iPad を出す戦略は続くのではないかと思われる。
iPad 9.7 (6th) と iPad Pro 10.5 との比較
ディスプレイ
10.5 にあるもの
- 画面解像度
- 液晶面ディスプレイガラスの隙間減らすフルラミネーション
- 画面描画速度を最大 120 FPS 変更できる ProMotion
- 反射防止加工、TrueTone
フルラミネーション、ProMotion は共にプロ向きのペンの操作向け。
フルラミネーションは見た目にも変化はあるが、
そこら辺が気にならなければ Pro でなくても良いだろう。
また、ProMotion は現状ゲームや動画などでは機能があまり発揮できない。
反射防止加工や TrueTone などもあるが、
反射防止加工は室内のみで使うケースや TrueTone を切っている人もいるのでこれらは使用用途によるだろう。
カメラ
10.5 の場合、
本体外向きの iSight カメラは 4K(30fps)。
画面側の FaceTime カメラは 1080p となっている。
共に画素数が上がり、iSight の F値が 1.8、動画での手ブレ補正、オートフォーカスなどが強化されている。
iPhone での撮影の方が楽なため、使用頻度によるところ。
価格(税別)
ストレージ容量 | 9.7 WiFi | 9.7 セルラー | 10.5 WiFi | 10.5 セルラー |
---|---|---|---|---|
32 GB | 37,800 | 52,800 | ||
64 GB | 69,800 | 84,800 | ||
128 GB | 48,800 | 63,800 | ||
256 GB | 86,800 | 101,800 | ||
512 GB | 108,800 | 123,800 |
9.7 | 10.5 | 価格差 | 倍率 |
---|---|---|---|
32GB | 64GB | +32.000 | 約 1.84 |
32GB | 256GB | +49,000 | 約 2.30 |
128GB | 64GB | +21,000 | 約 1.43 |
128GB | 256GB | +38,000 | 約 1.78 |
今年新しい Pro が出ると思われるので、今 Pro を無理して買うべきではないが、用途と予算によるのでなんとも言えない。
少なくとも絵を描くなどペンで行う作業を中心と考えるなら、Pro を買うべきだとは思っている。
まとめ
タブレットを使いたいが、ペンの機能は最低限で、機能や価格的に2世代目の iPad Pro まではいらない人向けだと思われる。
タブレット市場が冷え込んでおり、Android のタブレットで同じぐらいのスペックのものがないので、こちらを選ぶか、お金を出して Windows の 2in1 を選ぶことになるだろう。