Apple Engine

Apple, iPhone, iOS, その周辺のことについて

新しい iPad 9.7 (6th) のスペックはどのようなものか

2019年3月18日に iPad Air / iPad mini が発表され、
iPad 9.7 (6th) と価格差が少なくスペックがかなり高くなってしまいました。
以下の記事参照。

appleengine.hatenablog.com

 

Apple A10 Fusion ということなので、iPhone 7 / 7 Plus 同じもので 2つの高性能コアと2つの高効率コアが載っていると考えられる。

Geekbench 4 を見てみると iPhone 7 は
シングルコアで 3387 ぐらいで、
マルチコアで 5694 ぐらい。 

Macお宝鑑定団 blog の DANBO さんの実機検証でも同等な模様。

www.macotakara.jp www.macotakara.jp

 

最近の Apple A チップでまとめてみた

iPad 9.7 (6th) の統計が出ていないので、 以下、iPhone 7 で比較してみる。

チップ名 Single Multi Metal
Apple A11 Bionic
(iPhone X)
4205 10120 15241
Apple A10X Fusion
(iPad Pro 10.5)
3908 9304 29103
Apple A10 Fusion
(iPhone 7)
3387 5694 12657
Apple A9X
(iPad Pro 9.7)
2967 4951 15630

 

1世代目の iPad Pro より CPU 性能が高い状態になっている。 Metal の性能に関しては A10X など X がつくものは GPU の数が違うため数値が上回っている。

 

Android 端末との比較

チップ名 Single Multi
Samsung Exynos 8895 Octa
(Galaxy Note 8)
1961 6478
Qualcomm Snapdragon 835
(Google Pixel 2 XL)
1867 6217
Apple A10 Fusion
(iPhone 7)
3387 5694
Samsung Exynos 8890
(Galaxy S7)
1550 5349
Qualcomm Snapdragon 821
(Google Pixel XL)
1625 4082

 

シングルコアでは圧勝。
マルチコアでは Exynos 8890 が 1.13 倍、Snapdragon 835 が約 1.09 倍と、去年出たハイエンドの Android 端末のスペックに近い状態となっている。

今年発売される端末の Snapdragon 845 でも Single Core では 3000 に届かず、Multi Core も A11 Bionic よりも劣るので、1年半ぐらいに廉価版 iPad を出す戦略は続くのではないかと思われる。

 

iPad 9.7 (6th) と iPad Pro 10.5 との比較

ディスプレイ

10.5 にあるもの

  • 画面解像度
  • 液晶面ディスプレイガラスの隙間減らすフルラミネーション
  • 画面描画速度を最大 120 FPS 変更できる ProMotion
  • 反射防止加工、TrueTone

フルラミネーション、ProMotion は共にプロ向きのペンの操作向け。
フルラミネーションは見た目にも変化はあるが、
そこら辺が気にならなければ Pro でなくても良いだろう。

また、ProMotion は現状ゲームや動画などでは機能があまり発揮できない。

反射防止加工や TrueTone などもあるが、
反射防止加工は室内のみで使うケースや TrueTone を切っている人もいるのでこれらは使用用途によるだろう。

 

カメラ

10.5 の場合、
本体外向きの iSight カメラは 4K(30fps)。
画面側の FaceTime カメラは 1080p となっている。

共に画素数が上がり、iSight の F値が 1.8、動画での手ブレ補正、オートフォーカスなどが強化されている。

iPhone での撮影の方が楽なため、使用頻度によるところ。

 

価格(税別)

ストレージ容量 9.7 WiFi 9.7 セルラー 10.5 WiFi 10.5 セルラー
32 GB 37,800 52,800
64 GB 69,800 84,800
128 GB 48,800 63,800
256 GB 86,800 101,800
512 GB 108,800 123,800
9.7 10.5 価格差 倍率
32GB 64GB +32.000 約 1.84
32GB 256GB +49,000 約 2.30
128GB 64GB +21,000 約 1.43
128GB 256GB +38,000 約 1.78

 

今年新しい Pro が出ると思われるので、今 Pro を無理して買うべきではないが、用途と予算によるのでなんとも言えない。

少なくとも絵を描くなどペンで行う作業を中心と考えるなら、Pro を買うべきだとは思っている。

 

まとめ

タブレットを使いたいが、ペンの機能は最低限で、機能や価格的に2世代目の iPad Pro まではいらない人向けだと思われる。

タブレット市場が冷え込んでおり、Android のタブレットで同じぐらいのスペックのものがないので、こちらを選ぶか、お金を出して Windows の 2in1 を選ぶことになるだろう。