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次期 iPhone / iPad の Apple A12 の噂

今回の記事は噂をもとにした戯言。
はずれる可能性大なので参考で程度に。

 

Apple A12 プロセッサは、台湾 TSMC が独占して製造するらしい。
A11 Bionic はプロセスルールが 10nm、A12 は 7nm となるらしく、集積率が高まることによって以前と比べ高速な処理と低消費電力で動作を可能にする。
Cult of Mac では30%以上の高速化、40%の電力消費の削減がされると予想している。 www.cultofmac.com  

本物かどうかわからないが、数ヶ月前の Geekbench のリークでは A11 Bionic と比べてシングルコア 1.1 倍、マルチコア 1.08 倍、Metal 1.42 倍となっており、
7nm になる場合はマルチコアはこのレベルではないはない伸び率を示すはずなので、これが本当ならなんらかの制限がかかっている可能性がある。

 

Chip Single Multi Metal
A11
(iPhone X)
4207 10121 15225
A12 4673 10912 21691

 

browser.geekbench.com

browser.geekbench.com

 

中国 Weibo での Ice Universe 氏の発言では、シングルコアが4690、マルチコアが12908 とのこと。
こちらの場合、マルチコアが以前の 1.28 倍なので妥当な数字。

 

また、Ice Universe 氏によると A12 の Antutu のベンチマークで 350,000 超えた言われている。
iPhone X が 230,000 ぐらいなので 1.5 倍。
GPU 性能も 1.3 倍ほどの向上が見られる模様だとか。

 

予想

Geekbench のリークでは、L1 キャッシュ の Instruction、Data で 128 KB となっており、A11 の 4 倍になっており、
これが本当なら、デスクトップ CPU に近いぐらいの L1 キャッシュを増やすことになる。

Apple A チップには、L3 キャッシュがないため、CPU からキャッシュを引っ張ってくる際は L1 > L2 > メインメモリを調べて行くはず。
処理の速い L1 を増やすのであれば、何か素早く処理する必要性を迫られているのだと思われる。

また、今後1コアあたりの速度アップが期待できなく、いつかは集積率の物理限界がくるだろうと思われるため、NEON (SIMD and Floating-point) と呼ばれる浮動小数点演算命令を高速に行うコプロセッサのテコ入れも行われるだろう。

 

多分、ここから考えられるのは Core ML や 2D/3DCG 描画などで使う Metal の処理の効率化だろう。
CPU での処理時間が短くなれば、GPU 側の待ち時間をさらに効率化できるため。

 

まとめ

いつも通り、CPU の処理速度が上がることで全体のパフォーマンスが上がるだろう。
また、ARKit は見た目以外のほとんどを CPU と Apple M のモーションコプロセッサで行われているため、AR コンテンツ体験の向上が見込まれる。
それに合わせて GPU の大幅な強化も期待している。

そして、7nm にした際に空いたスペースに何か隠し球を詰め込む可能性もありそう。

9/12、日本では翌13日午前2時の発表を楽しみにしている。