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2019 年版 iPad Air / iPad mimi の特徴と購入すべき端末

本日、突如新しい iPad Air と iPad mimi が発表されたので調べていく。

iPad Air と iPad mimi は、ほぼほぼ同スペックで、大きさ、重さ、Smart Connector の差ぐらいしか無く、 価格差は ¥9,000 と Apple 製品として考えると少ない。

カラーは第6世代同様にシルバー、スペースグレイ、ゴールド。

10.5 inch がラインナップから消え、iPad Air と iPad mimi で第1世代の Apple Pencil が使用できることとなり、ペンデバイスが指以外 iPad のポインティングデバイスの地位を得たこととなる。

 

ベンチマーク

高い値を赤字にしている。
XR 相当ということなので高い位置を示している。

2世代目の 12.9 inch や 10.5 inch と比べると CPU の伸び率があまり高くなく、GPU のコア数が多い分 Metal のスコアが高い。
そのため、画面サイズを小さくしたい場合以外は早期に乗り換える必要は無いように思われる。

端末 SoC Single Multi Metal
iPad Pro 11 inch A12X Bionic 5006 17901 42590
iPhone XS A12 Bionic 4797 11268 21213
iPhone XR A12 Bionic 4794 11216 21256
iPad 6th A10 Fusion 3484 5935 13161
iPad Pro 12.9 inch 2nd A10X Fusion 3913 9330 29585
iPad Pro 10.5-inch A10X Fusion 3916 9344 29562

 

iPad Air / iPad mimi と iPad Pro との機能差

画面サイズ以外の Pro の利点

  • SoC が 12X Bionic であるため CPU/GPU コア数が多く高性能
  • Pro は第2世代の Apple Pencil であるため、端末のサイドに Pencil をくっつけて充電できるが iPad Air / iPad mimi は端末のライトニングコネクタか付属するアダプタと Lightning ケーブルを使用する必要がある
  • Pro は輝度 600 nit だが、iPad Air / iPad mimi は 500 nit
  • Pro には画面のリフレッシュレートを状況によって数十〜120 FPS に変動することができる ProMotion の機能がある
  • カメラ性能が高く、フラッシュがついている
  • Pro はカメラの出っ張りがあるが、本体の厚さが 0.2 mm 薄い
  • Pro は本体スピーカーが4つある
  • Face ID

 

iPad Air / iPad mimi の利点

  • 3.5mm オーディオジャックがある
  • カメラの出っ張りがない
  • Touch ID

 

iPad Air / iPad mimi と 第6世代 iPad との機能差

iPad Air / iPad mimi の利点

  • SoC が 10 Fusion から 12 Bionic に変更されスペックが 1.4 〜 1.9 倍
  • Neural Engine が追加されている(Face ID がないので使用用途が公式では情報なし)
  • Bluetooth が 5.0
  • 画面がフルラミネーションや反射防止コーティング
  • 広色域ディスプレイ(Display P3)や True Tone ディスプレイ対応
  • フロントカメラが 1.2 メガから 7 メガピクセルに変更
  • 重さ軽く、厚さがかなり薄い
  • セルラー版は eSIM が使える。

 

価格(税別)

iPad Air と iPad mimi の価格差は ¥9,000。
第6世代 iPad とは iPad Air が ¥15,000。
mimi との差は ¥8,000。

個人的にはスペックを考えると第6世代 iPad の選択肢は無い気はする。

端末 容量 回線 価格
iPad Air 64GB Wi-Fi ¥54,800
Cellular ¥69,800
256GB Wi-Fi ¥71,800
Cellular ¥86,800
iPad Mini 64GB Wi-Fi ¥45,800
Cellular ¥60,800
256GB Wi-Fi ¥62,800
Cellular ¥77,800
iPad 32GB Wi-Fi ¥37,800
Cellular ¥52,800
128GB Wi-Fi ¥48,800
Cellular ¥63,800

 

600 nit を有する Lquid Retina Display、
画面の可変フレームレートを実現する Pro Motion、
第2世代の Apple Pencil が必要であれば Pro が購入対象になるだろう。

端末 容量 回線 価格
iPad Pro
11 inch
64GB Wi-Fi ¥89,800
Cellular ¥106,800
256GB Wi-Fi ¥106,800
Cellular ¥123,800
iPad Pro
12.9 inch
64GB Wi-Fi ¥111,800
Cellular ¥128,800
256GB Wi-Fi ¥128,800
Cellular ¥145,800

 

iPad Air / iPad mini は買うべきか

前回の機種や第6世代 iPad と比べると大幅な進化を遂げており、iPad Pro の廉価版としてはちょうどいい機能と価格を実現したと思われる。

第6世代 iPad は 7.5 mm 厚さがあるが、iPad Air / iPad mini は 6.1 mm とかなり薄く、重さに関しても若干 iPad Air の方が軽い。
iPad Air で ¥15,000、mimi で ¥8,000 の差しかないため、 現状で第6世代 iPad の選択肢には入れづらい。
しかも、この価格差ではあるが iPad Air / iPad mini はストレージが倍になっている。

互いに Apple Pencil が使えるようになったが、Ssmart Keyboard は Air の方しか使用できない。
mini はこれまで通り Bluetooth のキーボードを使用する必要がありそう。

また、ロック解除の認証が Touch ID であるため、X、XR、XS、XSMax を使用していると煩わしさを感じるかもしれない。

 

iPad mini

小さい iPad を望んでいた人にとっては、iPad mini はおすすめである。
iPhone XS Max の本体重量が 208g だが、mini はセルラーで 308.2g とかなり軽い。
再度書くが Air とは機能的に差があまりない。

 

iPad Air

9.7 inch と同等の iPad として最良かと思われる。
Pro との差は SoC、ディスプレイ、カメラ、スピーカー、Apple Pencil と全般的に機能アップするので、価格分ジャンプアップすると考えてよい。

また、絵を描くなどペンをメインで使用する作業が多かったり、取り回しを楽にしたかったりするのであれば、+3万弱払って Pro を買った方が満足度は高いだろう。

逆に Smart Keyboard や Bluetooth キーボードをメインでたまにメモ書きする程度なら iPad Air を選ぶとよいだろう。

 

あえて第6世代 iPad を買う必要があるのか

価格が安い以外の利点がないのでそこだけである。

写真や動画の閲覧、ブラウザの閲覧などしか使用しないのであれば、こちらを選択してもよいとは思うが価格差が微妙ではあるし、リリースされて時間が経っている為、本体や OS のサポート期間が少なくなる点は注意してほしい。

個人的はあまりお勧めできない。

 

余談というか妄想

iPad でのポインティングデバイスが Apple Pencil となり、Apple が Mac Pro と共にディスプレイを出すなら、液タブや Surface Pro のように傾けて Apple Pencil を使用できるようになったりするかもしれない。
確率は低いが。