Apple Engine

Apple, iPhone, iOS, その周辺のことについて

Apple に行って欲しいこと 2020

iOS 13 がパブリックベータみたいな完成度で消費者はデバッガなのかなと思うぐらいの状態で、
OS の完成度が下がるくらいなら新しい機能を入れるなという感想がのこった 2019 年。

そして、バグ報告は Bug Report から Feedback へ変更され、いくつか報告してはいるが Bug Report には反応があったものが Feedback でなくなった。
そのため、もう自分は報告をやめてしまった。

また、iOS では多くの仕様変更により以前できていたことができなくなった点は厳しさがある。
現状修正されたものもあるが、日本語テンキー配列のキーぐい押しからのカーソル移動が空白(スペースキー)しかできなくなったためかなり使いづらいし、macOS の日本語環境で重大なバグがあるがいまだに修正されていない。

多くの日本人は英語でバグの報告をするのはハードルが高いし、Apple 関連の Tier1 的な著名人が訴えかけてくれるとは思えない。

とりあえず、次のバージョンでは OS 上の安定度をあげるべきで、
Android と差異が少なくなり利便性が増しているため、
Android へ乗り換える層が増える可能性もだろう。

 

環境 / サービス

このブログでいつも書いている気はするが、早い段階でバーチャルアシスタント Siri や HomeKit などを組み込んだものの、さほど生かされていない。

日本語の Siri は微妙かつ米国と比べ機能が少ないので頑張れとしか言えなく、英語やフランス語などと比べたらかなり機械音だ。
Siri での有用な機能として Apple News の読み上げがあるが、日本語対応がされていないため機械音的なものですらも読み上げることはできない。
HomePod の重要な機能が潰されているため、スマートスピーカーとしての価値を使う側もどう上げるか方法がわからない。

音の面で言ったら、AirPlay や Amazon Alexa が使える SONOS のスピーカーでも良いし、HomePod を日本の環境で売るのは至難の業だと思われる。

あと、Siri で微妙な点と言えば、
天気アプリからの天気予報は The Weather Channel からデータを引っ張ってきているが、日本での予報と比べるとあまり正確ではない。
何回か iPhone の天気予報に騙された人もいるだろう。

 

HomeKit 関連の製品では スイッチやライトなどあるが、日本のリビングではリモコンで制御する製品が多いため、あまり使い物にならない。

HomeKit 対応製品をつくる場合は MFi 加入かつ専用チップが必要であるため障壁が高いわけだが、
とりあえず、Panasonic に土下座して壁スイッチなど家の設備やメーカー各社に営業し家電に対応していただきたいところ。

iPhone を持つ層は割とリッチな人も多いので、家や家電にいくらかお金を払っても便利さを取る人たちがいるだろうし、家電との連携を制したら日本において iPhone / iPad は安泰だろう。

 

Apple Card が日本で対応するかは謎で、
日本では Apple 的に利点が少ないだろうし、Suica などがあるため利用される可能性が少ないが、
ひとまず Google StreetView 的な Apple Maps の Look Around は早く対応してもらいたい。

オリンピックに向けて Apple Maps の車も走っていたので StreetView 的な写真は撮っているだろうし、
わりと Apple Maps がまともになってきたので。

 

Apple TV+ は日本向けのコンテンツがなく、Apple Arcade もほぼないため、正直日本で売り上げに貢献できるか謎ではある。

Netflix や Amazon Prime や他の動画サービスも日本向けのものを提供したりしており、
Apple TV+ は1年無料の権利を失った際、新しい商品を買って継続して無料にならない場合は、
かなり解約される可能性がある。

Apple Arcade に関しては SNS 上で遊んでるユーザーはあまり見られず、そもそもローカライズされていないゲームもあり遊ぶという体験をするハードルが高い。
また、CAPCOM の潜水探検アクションゲーム「深世海 Into the Depths」は Apple Arcade で先行配信されたが Nintendo Switch の方での知名度の方が高いという悲しい状態になってしまっている。

 

開発

UI

アプリは OS やハードにとっての要なので OS で既に実装されている機能はできるだけ簡単に開発できるようになってほしい。
とりあえず、開発に関してはまずハーフモーダルを開発者向けに開放してほしく、アプリ毎に似た様なものを実装するのは無駄でしかない。

似た様なものを実装するという点で言えば、SwiftUI で各プラットフォームで同一の UI がある場合は実装してほしい。
サーチの UI、Map、動画再生などなど。

あと、macOS 以外でも標準のカラーピッカーを実装してほしい。
アプリ毎に違うものが実装されていて無駄だし操作間違いを起こしてしまう問題もある。

 

Pages、Numbers、Keynote

もういい加減に Pages、Numbers、Keynote などの iWork のファイルを開発者のアプリから作成できるようにしてほしい。
iWork の Microsoft Office 系のファイルのインポートは不十分なできだし、csv やプレーンテキスト的なものからインポートしてから編集するのはどう考えても無駄だ。
iWork のファイルはプロトコルバッファを使用しているため自前で構造を調べて作るのは明らかに面倒だし、開発者のアプリから iWork のファイルを書き出すことができれば影の薄い Pages、Numbers の使用率が増えるはずだ。

ついでにメモアプリへの書き込みとかも。
テキストだけでも自前アプリから書き込みできれば結構便利なると思われる。

 

Apple TV

tvOS でのブラウザを使用できる様にして欲しい。
メジャーなアプリがネイティブ UI で実装していないため、もう UI にこだわる意味がなくなってしまったし、現状アプリの撤退が激しい。

既に iPadOS でポインティングデバイスが使えるので、
tvOS もポインティングデバイスを対応し、iPadOS 並みの機能を持ち、
閲覧だけのデバイスから卒業した方が良いと思われる。

 

AirPods Pro

AirPods Pro の環境音用のマイク、ノイズキャンセリングの機能へのアクセスが欲しい。
環境音用のマイクに関してはイヤフォンを通して自分の頭付近の遮蔽物や風向きが取れそうな気がするので。

 

クリエイティブ向け

噂されているが Apple A チップシリーズで Logic Pro X, Final Cut Pro X, Motion, Compressor, Xcode などのプロ向けのアプリを出すべき。
このままでは iPad が微妙なプロユース向けのままで何も変わらない。

また、iPad をプロ向けで使わせたいのであれば、ホーム画面をデスクトップ代わりにする必要性があると思っている。
少なくとも、ホーム画面にファイルアプリでアクセスできるファイルのショートカットを置きアプリを起動できるようにすれは、アプリからファイルへのアクセスが1段回少なくなる。

 

ファイルアプリのファイル同期

ファイルアプリの同期的なボタンや機能を追加すべきだ。
自動同期であるためファイル同期がなかなかされない問題がたまに発生する。

 

ファイル共有

Pages、Numbers、Keynote のように各ユーザーでのファイルの編集共有を手軽に行える API を用意して欲しい。
自前で編集しているファイルの管理は面倒すぎる割に多くのユーザへの恩恵が少ないため。

 

CloudKit

他社の mBaas のような機能が欲しい。
ちょっとしたことでも他のクラウドサービスを使用する必要があるため、CloudKit Dashboard で Firebase にあるような機能が実装されて欲しい。

 

フォント

iOS / iPadOS の欧文フォントのフォントウェイト関しては 9 種類のバリエーションがあるのだが、和文フォントに関しては 3 種類しかない。

また macOS にあって iOS / iPadOS にない和文フォントがあるため、文章ファイルなどを開いた際に正しいフォントが適応されない。

Apple の Web ページで AXIS フォントを使用しているので、導入してほしい感じはする。

 

ハード

もう Apple A チップが intel チップ並みになってきてしまっているので、エントリーレベルの Mac をなくせば良いのではないだろうかと思っている。
正直、サイズのでかい MacBook Pro、iMac、iMac Pro、Mac Pro 以外もう必要価値はない気はする。
特に MacBook Air と MacBook Pro 13 inch は現状でもコスパが悪すぎる。

Apple TV がちゃんと iOS / iPadOS レベルの機能がつけば、Mac mini も殺せるだろうし、
ARM 版の macOS を出すより iPad を使わせるよう製品ラインナップにして誘導した方が良さそう。
(ARM 版の macOS に関してはアプリが揃わなかったり、Bootcamp 使用できなくなりそうなので、TouchBar 並みにユーザーへの利点が少ない感じがする)

 

その他

個人的な希望だが、
SwiftUI から HTML / CSS / JavaScript な Web アプリや Android アプリが作成できるようになったら、
WWDC 2020 でどっと世間が湧くのではないかと思われる。