A13 Bionic のベンチマークとその先
Geekbench からの現状の集計をまとめてみた。
Geekbench 5 から基準値が変わったため以前と値が異なる。
SoC | GHz | Single | Multi | Metal |
---|---|---|---|---|
iPad Pro (3rd 12.9-inch) A12X Bionic |
2.5 | 1112 | 4606 | 9115 |
iPhone 11 Pro A13 Bionic |
2.7 | 1326 | 3359 | 6355 |
iPhone XS A12 Bionic |
2.5 | 1108 | 2618 | 4527 |
iPhone X A11 Bionic |
2.4 | 917 | 2354 | 3229 |
iPad Pro (2nd 12.9-inch) A10X Fusion |
2.3 | 832 | 2280 | 6394 |
iPad (6th) A10 Fusion |
2.3 | 757 | 1406 | 2787 |
iPhone 7 A10 Fusion |
2.3 | 744 | 1323 | 2766 |
iPad Pro (1st 12.9-inch) A9X |
2.3 | 650 | 1201 | 3626 |
iPhone 6s Apple A9 |
1.8 | 542 | 990 | 2221 |
以下の伸び率となる
- Single 1.2 倍
- Multi 1.3 倍
- Metal 1.4 倍
2017年末に発売された2世代目の iPad Pro A10X Fusion と同等の Metal 性能で、CPU 性能は余裕で A13 Bionic は超える。
Android 端末との比較
端末 | Single | Multi |
---|---|---|
A13 Bionic | 1326 | 3359 |
iPhone XS A12 Bionic |
1108 | 2618 |
OnePlus 7 Pro Snapdragon 855 |
721 | 2640 |
Samsung Galaxy Note10 Snapdragon 855 |
706 | 2531 |
iPhone X Apple A11 Bionic |
917 | 2354 |
Huawei Mate 20 Pro Kirin 980 |
673 | 2273 |
Sony Xperia XZ2 Snapdragon 845 |
497 | 2058 |
Google Pixel 3 XL Snapdragon 845 |
490 | 1984 |
前回の記事同様。
Single で Snapdragon 855 の約2倍、Multi は 1.27倍。
Snapdragon 855 は Big Core × 4、Little Core × 4 の構成で Big Core の中の 1 つはさらに速いものとなっている。
周波数的には 2.84、2.42、1.80 GHz。
以前の Snapdragon は Big と Little をスイッチしていたため、Multi Core の際に全てのコアを動かすことができなかったが、それが可能になり、
855 は 845 比べて約 1.3 倍となった。
だが、高速な Prime Core があっても Single Core は A11 にはおよばず、A12 と比べて Big Core が 2 倍もあるのに Multi Core のベンチマークがほぼ変わらないところに厳しさがあると思われる。
Mac
一応、書いてみた。
7世代目のモバイル版 i7、8世代目のデスクトップ版 i3 と同等。
SoC | Core | GHz | Single | Multi |
---|---|---|---|---|
iMac Pro Xeon W-2191B |
18 | 2.3 | 1111 | 13452 |
iMac Pro Xeon W-2140B |
8 | 2.3 | 1087 | 8185 |
MacBook Pro 15-inch 2019 i9-9980HK |
8 | 2.4 | 1114 | 6913 |
MacBook Pro 13-inch 2019 i7-8569U |
4 | 2.8 | 1072 | 4111 |
MacBook Pro 15-inch 2017 i7-7700HQ |
4 | 2.8 | 872 | 3424 |
iMac 21.5-inch 2019 i3-8100 |
4 | 2.8 | 926 | 3372 |
まとめ
かなり、ラップトップの Mac、PC(薄いタイプ)に近づいてきた。
もし、来年チップのプロセスルールが 5nm となるのならかなりの飛躍が期待できる。
また、Apple A13X が出て、A13 同様 20% 上がるのなら第8世代目のデスクトップ版 Core i7 の Multi Core と僅差となり、第9世代目の i5 同等になる。
個人的には現状 Pro ではない MacBook は iPad Pro に置き換えても良いのではないかと思っている。(というかそうして欲しい)
iPadOS 13 でアプリ側の対応が必要だが同じアプリを複数開くことができる Multipule Window の機能が追加されたことによって、Mac に近い操作感をもたらすだろう。
また、macOS で iPadOS ライクなアプリを開発できる Mac Catalyst もその流れなのかもしれない。
今後のスマートフォンの流れを考えると、
Android 10 の Desktop mode の様にスマートデバイスを外部ディスプレイに繋ぎデスクトップライクな操作が流れの様な気はしている。
(一応、iOS/iPadOS では端末と外部出力で異なる表示が初期から可能。Keynote など)
余談
今のスマートフォンは Window Phone の影響が大きいと思っており、フラットデザインやカメラの高機能化、そして Continuum をパックってインスパイアされている様でいて面白い。