Apple Engine

Apple, iPhone, iOS, その周辺のことについて

iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max どれを買うべきか

f:id:x67x6fx74x6f:20190912151657j:plain

Apple のイベントにて新しい iPhone が発表された。
iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max というネーミングになったがグレードは、XR、XS、XS Max と同じ流れだ。
ざっくり、まとめるとこんな感じ。

  • カメラの機能強化
  • ディスプレイのアップデート
  • チップの性能向上
  • バッテリー性能向上
  • Pro, Pro Max は少し重くなっているなど

 

以降、内容を少し見ていこうと思う。 

 

カメラ

バックカメラ

f:id:x67x6fx74x6f:20190912145738j:plain f:id:x67x6fx74x6f:20190912150032j:plain

iPhone 11 は 26mm の広角レンズから新たにアクションカムなどの広角に近い 13mm の超広角カメラが追加。

iPhone 11 Pro、Pro Max は 11 に XS シリーズであった 52mm の望遠が付き、
XS シリーズの望遠と異なり F値 2.4 から 2.0 になりレンズを通る光量が多く明るくなっている。

ちなみに、超広角カメラは光学式手ぶれ補正は使用できない。

 

フロントカメラ(True Depth カメラ)

フロントカメラは3機種に 1200 万画素になり XS シリーズの 700 万画素が強化された。
また、Selfie (自撮り) のスローモーション版「Slofie」が可能になった。

 

Night mode

f:id:x67x6fx74x6f:20190912145838j:plainf:id:x67x6fx74x6f:20190912145854j:plain

明確には紹介されていなかったと記憶しているが、複数枚の写真を撮り、手ぶれ補正と機械学習と共に暗い場所でも明るい写真を作成しているものだと思われる。
Apple のサイトを見る限りでは Google Pixel 3 の Night Sight より自然な画づくりになっていると感じた。(特に車の方)

iOS 13 では ARKit 3 での仮想オブジェクトへのノイズ付加、Metal でレイトレーシングを使用する際のノイズ除去などで機械学習ベースのノイズ操作機能が追加されている。
これらの機能で使用している機械学習から Night mode で撮影した暗所の画像にのるノイズの除去が行われていると予想される。

これまでの静止画でも暗所でのノイズの除去はされていたとは思われるがさらに進化している感はある。

また、Night mode の機能ではないが、三脚などで固定した暗所撮影で最大30秒までシャッターを開放することができるらしい。

 

ポートレートモード

ハイキー照明(モノ)が追加され 6 種類になり、
バックカメラは超広角カメラが追加されたため、広角でのポートレート撮影も可能になった。
また人以外のペットでも可能になったらしい。

開発者ドキュメント上ではとりあえず 犬 と 猫 が認識可能な模様。

f:id:x67x6fx74x6f:20190912145945j:plain

 

動画撮影

3機種ともフロントカメラでも 4K の動画撮影が可能になった。(24fps、30fps、60fps)

また、バックカメラではカメラズームなどビデオの構図にあわせて最適な音声録音するオーディオズーム機能が追加されている。

懐かしい名前だが QuickTake という機能が追加され、写真撮影ボタン長押しで動画撮影し、右スライドすると動画撮影へ完全に移行する。 左スライドでは既存のバーストモードで撮れる。

 

ディスプレイ

iPhone 11 は XR と変わらず。

11 Pro、11 Pro Max は Super Retina HD ディスプレイから Super Retina XDR ディスプレイとなり、
コントラスト比が倍の 2,000,000:1、最大輝度が標準時で最大 800 nit、HDR 利用コンテンツは自動で 1200 nit になる。
日が強く当たる場合、液晶に比べて 625 nits の Super Retina HD ディスプレイ では見辛かったものが XDR では若干緩和されそうではある。

Galaxy S10 の Dynamic AMOLED Display と同等なので、コントラスト比に関しては SAMSUNG が公開している画像がわかりやすい。

f:id:x67x6fx74x6f:20190912144840j:plain

 

また、11 Pro シリーズでは 3D タッチの機能が廃止され、 Haptic Touch となり XR の様な振る舞いとなる。
ただ、iOS 13 から長押しがコンテキストメニュー表示になるため、劇的に不便になるということはなさそう。

f:id:x67x6fx74x6f:20190705055445p:plain

コンテキストメニュー。
プレビュー部分はタップすると詳細が開かれる。

 

Apple A13 Bionic

f:id:x67x6fx74x6f:20190912145242p:plain

今回は 7nm+ のプロセスルールでつくられており、そのままでも 20% の密度向上、5 〜 12% の消費電力低減が見込まれる。

プレゼンによれば、以下の進化な模様。

  • 高性能 CPU が 20% Up、消費電力が 30% Down
  • 高効率 CPU が 20% Up、消費電力が 25% Down
  • GPU が 20% Up、消費電力が 30% Down
  • ニューラルエンジンが (NPU) 20% Up、消費電力が 15% Down

 

約 20% 機能向上で消費電力が 15 〜 30% と少なく良くなるとのことで、 チップ自体で電力消費を部分的に制御するらしくこの様に減らせるのだとか。
ARM の仕様ではこれはなかったはずで、Apple A チップは個別にコアを動作させられるため、全体的な効率で消費電力効率が上がっている様な気がしないでもない。

余談だが、A12 同様 NPU を開発者側では操作することはできず、CPU、GPU、NPU で現状の処理状態で効率のよいものを選んで計算してくれるっぽい。

 

GeekBench のベンチマークでの比較

まだ製品が販売されていないので、A13 は iPhone XS を 20% 増やしただけの予想値なので注意。
Metal の処理では2世代目の iPad Pro に近づくのではと予想される。

SoC Single Multi Metal
iPad Pro (3rd 12.9-inch)
Apple A12X Bionic
1112 4602 9134
A13 Bionic ? 1328 3217 5323
iPhone XS
Apple A12 Bionic
1107 2681 4436
iPhone X
Apple A11 Bionic
917 2351 3231
iPad Pro (2nd 12.9-inch)
Apple A10X Fusion
834 2280 6409
iPad Pro (1st 12.9-inch)
Apple A9X
651 1202 3625
iPad (6th)
Apple A10 Fusion
758 1406 2786

 

ちなみにプレゼンで比較していた Galaxy 10 シリーズや Google Pixel 4 で搭載される Snapdrangn 855 はシングルで最大 762、マルチで最大 2625 なので、プレゼン通り Apple A12 Bionic より遅い模様。

 

バッテリー

SoC の影響で大幅に持ち時間が長くなっているらしい。

  • iPhone 11 は iPhone XR より最大 1 時間長いバッテリー駆動時間。
  • iPhone 11 Pro は Phone XS より最大 4 時間長いバッテリー駆動時間
  • iPhone 11 Pro Max は iPhone XS Max より最大 5 時間長いバッテリー駆動時間

 

プレゼンで謳われた基準がよくわからないが、ビデオ再生(ワイヤレス)が大体合う様なのでついでに記載しておく。

11 11 Pro 11 Pro Max
ビデオ再生 最大17時間 最大18時間 最大20時間
XR XS XS Max
ビデオ再生 最大16時間 最大14時間 最大15時間

 

ただ、ストレージにある動画再生となるとあまりバッテリーが減らないので、実際にブラウザで Web を閲覧しまくったり、SNS をやったり、ゲームを動かした場合ではここまでの伸び率では無いだろう。

 

Dolby Atmos

オブジェクトベースの立体音響を端末で聞くことができるらしく、モバイル向けの Atmos は DTS Headphone:X の様に、ヘッドフォン、イヤフォンでも立体音響が聴ける様になっていると思われる。

実際の制作の際 ProTools のプラグインでは空間に仮想的な空間に音の発生源を配置し音を設定するためデータ的に動画ファイルのコンテナの中に設定されているはず。

ちなみに、都内近郊で Dolby Atmos をちゃんと体験したいのであれば、さいたま新都心の MOVIX や 10 月できる丸の内ピカデリーの Dolby CINEMA が最もよいと思われる。
(TOHO の Atoms は音響に対して天井や劇場が広すぎるのであんまりお勧めしない)

 

USB-C - Lightning ケーブル

付属品の有線ケーブルが変わりと高速充電ができるアダプターが同梱される様になった。

割と USB-C to USB-C で iPhone を繋ぎたいという要望がある様だが、個人的に USB-C は Lightning より挿しづらいので頻繁に挿すものに対して使用して欲しくないと思っている。

 

その他の特徴

  • U1 チップによる誤差数10センチで屋内測位を行う超広帯域通信
  • Wi‑Fi 6 (802.11ax)
  • 2 組の AirPods、Beats ヘッドフォン 同時接続
  • 11 Pro, 11 Pro Max 防水強化(11 は XS と同等)

 

現状の iPhone で買うべき端末はどれか

コストと性能のバランス

今回もコスパが良いのは Pro ではなく iPhone 11。
11 は XR 発売当初よりさらに値段下がっているし、GoPro HERO7 広角は 15mm なので iPhone 11 の 13mm の超広角レンズはアクションカムキラーである。
(超広角は手ぶれ補正が効かないので当分殺せないが)

また、Pro との違いは、カメラ、ディスプレイ、防水となっており、XR の時よりさらに上位機種と違いが少なくなっている。

 

iPhone 11 シリーズの機能が必要なければ、XR も選択肢に入る。

iPhone 8, 8 Plus に関しては、バッテリー持ちが大幅に良くなってしまったため、Touch ID と大きさと重さぐらいしか利点がない。
価格から見ても iPhone XR で ¥12,000、iPhone 11 で ¥22,000 の差なので個人的に選択肢として考えることができない。

あえていうならマスクしがちな人は Face ID の認証が落ちるので Touch ID を使用する方が便利かもしれない。(こっち冬手袋をしていると認証できない)

 

では、11 ではなく 11 Pro, 11 Pro Max にする利点は?

圧倒的なディスプレイの綺麗さだろう。

 

カメラ、Apple A チップ以外で X、XR、XS、XS Max から乗り換える場合の注目機能

さらに綺麗になった画面 (Pro シリーズ)

XS と比較して輝度が標準時 28% UP しコントラスト比が倍になった。
UI が黒基調になるダークモードや写真や動画の閲覧で顕著にわかると思う。

FaceID

30% 認識が高速化し、これまでより広い角度、遠くでの認識も上がった。
App / iTunes ストアや Web での Apple Pay 使用時の認識ミスが減りそう。

新しいApple製のU1チップは空間認識

現状は AirDrop での使用が紹介されているが、開発者側に API が提供されればより、面白いことができそうではある。

 

他にも背面のガラスコーティングの変更、防水性能、端末の色などあるが、やはり端末使用時に長時間見つめることとなるディスプレイが綺麗になるのは素晴らしい。

 

価格

XR 11 11 Pro 11 Pro Max
64GB 64,800 74,800 106,800 119,800
128GB 69,800
256GB 79,800 122,800 135,800
512GB 90,800 144,800 157,800

 

まとめ

長々書いたが、11 ではバッテリーの稼働時間が増えたためそれだけでも価値はあるように思えるし、
既存の iPhone にアクションカム分を足すと考えるとかなり安いのではと麻痺しはじめている。

また、iPhone 11 の 256GB の価格が優れている感がある。

+¥32,000 払えるならディスプレイが綺麗になり、新しくなった望遠カメラを足した iPhone 11 Pro を選ぶと良いと思われる。
(さらに ¥13,000 出すと画面がデカくなり、さらにバッテリーの稼働時間が増えるよ)

 

Sneak peak で紹介されて複数カメラ画像から高精細の写真をつくる Deep Fusion など、静止画から動画まで手元のデバイスでプロクオリティのものを創作させる思いがあるのだろうと今回の iPhone で感じさせられたという感想。

スポンサーリンク