2019 年版 上半期でベストな Mac を考える
Mac Pro が発表され、多分9月以降になると思われるため、
一旦、まとめてみる。
今回も iMac のコスパ最高。
Mac Pro は別記事で書いたためスルー、
あとユーラシア経済連合で未発表のラップトップと思しきものが 7 モデル登録されているため、数ヶ月後ラインナップが変わるかもしれない。
3点の注意事項
デスクトップとラップトップで同じコアの CPU でもデスクトップの方が処理能力が高い。
直付の GPU は大体 PCI Express 3.0 x16 128Gbps。
eGPU で使用する Thunderbolt は 40Gbps。
eGPU は同じ GPU でも性能を完全に出しきれない。
販売終了後サポート終了までのカウントダウンが始まるので、長く使いたいなら腹をくくって早めに買うべし。
あと、以降価格は税別価格。
コストの安いものを求める
ラップトップ
MacBook Air 13 inch Retina が良い気はする。
MacBook と MacBook Pro 13 inch はスペックが微妙と感じてはいる。
MacBook Pro 13 inch は 4 Core だが、Air 2 Core で GPU スペックは低い。
今自分が使用している MacBook Pro 13 inch Late 2016 と同等のものだと思ってもよい。
Touch Bar はないものの Touch ID はある。
- 128 GB ¥134,800
- 256 GB ¥156,800
メモリ 16GB ¥22,000。
バッテリー等の問題で Pro 13 inch も 16GB までしかあげられないので問題ないだろう。
ストレージ 256 GB から 512 GB は ¥22,000 なのでわりとお値打ち。
Thunderbolt 3 ポート が 2 つなのでここは困るかもしれない。
必ず電源で1つ奪われ、残りがもう1つしかないので。
デスクトップ
Mac Mini
旧 i7 相当の Core i5 6コア ¥122,800。
i7 で +¥22,000。
メモリ、ストレージも Air 同様に ¥22,000 毎で標準スペックの倍になる。
付属品が電源コードしかない。
ポインティングデバイス、キーボード、ディスプレイはないので注意。
あと、intel の内臓 GPU なのでかなりスペックが落ちる。
iMac 21.5 inch Retina 4K
Mac mini に 2 〜 4 万足すだけで 4K ディスプレイ、Radeon Pro 555X の GPU、Magic Mouse 2、Magic Keyboard がついてきてお得。
- 4コア i3 ¥142,800
- 6コア i5 ¥164,800
ただ、標準構成だとストレージが HDD なので、
1TB Fusion Driveストレージ +¥11,000、
256GB SSDストレージ +¥22,000 か
512GB SSDストレージ +¥44,000 にした方が良さげ。
ハイスペックなものを考える
iMac Pro CPU 8コア ¥558,800 をベースにしてみる。
- Intel Xeon W 8コア 3.2GHz / Turbo Boost 4.2GHz
- 32GB 2,666MHz DDR4 ECC メモリ
- 1TB SSDストレージ
- Radeon Pro Vega 56(8GB HBM2メモリ)
CPU は 10 Core などグレードをあげると +¥88,000 づつ上がる。
GPU は Vega 64(16GB HBM2) +¥60,500、
Vega 64X(16GB HBM2) +¥77,000。
Mac mini
iMac Pro に近い構成で ¥276,800。
- Intel Core i7 6コア
- 32GB 2,666MHz DDR4 メモリ
- Intel UHD Graphics 630
- 1TB SSDストレージ
CPU は 8 コアと比べ 75%、
GPU は非力過ぎるため、eGPU を追加すると 数万〜十数万。
MacBook Pro 15 inch
iMac Pro に近い構成で ¥451,300
- Intel Core i9 8コア
- 32GB 2,400MHz DDR4 メモリ
- Radeon Pro Vega 20(4GB HBM2 メモリ)
- 1TB SSDストレージ
第9世代の i9 は Turbo Boost が 5.0GHz であるため、フルパワーだと iMac Pro 8コアの CPU スペックを超える。
(Turbo Boost は本体温度の問題があるのでラップトップでちゃんと動かすのは難しいかも)
GPU は Vega 56 の半分以下なので、アップグレードせず eGPU を追加してもよいと思う。
とりあえず、2018 年版の MacBook Pro 15 inch と値段据え置きで CPU スペックが上がっているのでかなり良い。
iMac
iMac Pro に近い構成で ¥468,300
- Intel Core i9 8コア
- 32GB 2,666MHz DDR4 メモリ
- Radeon Pro Vega 48(8GB HBM2 メモリ)
- 1TB SSDストレージ
第9世代の i9 は Turbo Boost が 5.0GHz であるため、フルパワーだと iMac Pro 8コアの CPU スペックを超える。
GPU は 85% ぐらいの性能。
T2 チップがないので、T2 による HEVC エンコードが使えないが GPU 処理でも速く、ファイルサイズが小さくなるのであまり利点はないだろう。
eGPU について
Blackmagic eGPU が以下の価格。
- Blackmagic eGPU ¥89,800
- Blackmagic eGPU Pro ¥149,000
eGPU が Radeon Pro 580、
eGPU Pro が Radeon Pro Vega 56 となっている。
eGPU はグラフィックボード性能をそのまま出せないため、580 や Vega 56 に近しいスペックの eGPU を使用しても、ゲームなどの GPU によるリアルタイム描画はあまり期待できない。
ただ、動画のエンコードや機械学習など複数 GPU 処理を使用できるものに関しては、MacBook Pro や iMac 自体で GPU と eGPU と共に計算を行うので速くはなる。
Blackmagic のものは静音性を保つため努力をしているためお高いが、Sonnet や Razer など eGPU のケースとグラフィックボードを別で買う場合かなり安くなる。 Vega 64 の 8GB HBM2 版は安いと5万円以下で買えるのでケースと合わせても 10 万切るし、RX 580 や 590 は更に安い。
また、Vega 64 より 1.2 〜 1.3 倍速いの Radeon VII が秋葉館で売られており、Blackmagic eGPU Pro より安い。
まとめ
コスト安くしたいなら MacBook Air。
正直、Mac mini や iMac は数万足すと上のグレードが買えるので長く使うならそこら辺も考えた方が良いかも。
ハイスペックでは iMac と MacBook Pro の i9 は、iMac Pro の 8 コアより、シングルスレッドとマルチスレッド共に高いため良い。
約5数万の差なので i9 を薦めるが、iMac と MacBook Pro の i7 もわりとよい。
と書きつつ、Xeon プロセッサの独自機能や GPU が直付されている iMac Pro の方が性能が高く、
eGPU の追加価格がそれなりにするので iMac Pro 購入を検討しても良いかもしれない。