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2019 年版 iMac について調べてみる

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約2年ぶりに iMac が出たので調べてみる。 公式ページによると
21.5 インチ Retina 4K が最大 60% CPU、最大 80% GPU スペックが上がり、
27 インチ Retina 5K が最大 2.4倍 CPU、最大 50% GPU スペックが上がっているとのこと。

今回、コスパの悪い第9世代 i7 は CTO 構成で存在しないところがよいところ。

www.apple.com

 

以下、価格は税別価格。

 

標準構成

標準構成で i7 はなく、メモリーは 8GB となっている。

ディスプレイ CPU CPUコア数 GPU ストレージ 価格
21.5 inch
Retina 4K
第8世代 Core i3 4 555X 1TB HDD ¥142,800
第8世代 Core i5 6 560X 1TB Fusion Drive ¥164,800
27 inch
Retina 5K
第8世代 Core i5 6 570X 1TB Fusion ¥198,800
第8世代 Core i5 (3.1GHz) 6 575X 1TB Fusion ¥220,800
第9世代 Core i5 6 580X 2TB Fusion Drive1 ¥253,800

 

CPU の CTO と価格

ディスプレイ CPU CTO CPU 追加価格 合計価格
21.5 inch
Retina 4K
第8世代 Core i3 Core i7 ¥33,000 ¥175,800
第8世代 Core i5 Core i7 ¥22,000 ¥175,800
27 inch
Retina 5K
第8世代 Core i5 なし
第8世代 Core i5 (3.1GHz) 第9世代 Core i9 ¥55,000 ¥275,800
第9世代 Core i5 Core i9 ¥44,000 ¥297,800

 

GPU の CTO と価格

21.5 inch と 27 inch の高いグレードのみ GPU が変更できる。

21.5 inch は 560X から Vega 20 で
+¥38,500

27 inch は 580X から Vega 48 で
+¥49,500

GPU 性能とアップグレード価格が大体釣り合っているので、お金に余裕があって GPU 性能をあげたい人向けではある。

 

メモリとストレージ の CTO と価格

メモリ

軽いアプリを動作をさせるなら 8 GB でも問題ないが、
Final Cut Pro、Logic Pro X や Adobe 系 などのプロ向けや複数立ち上げたい場合はメモリを 16 GB に設定した方が良さそう。
特に Slack アプリはワークスペースごとに 100 MB 単位でメモリをバカ喰いするので注意。

  • 16GB +¥22,000
  • 32GB +¥66,000
  • 64GB +¥110,000 (27 inch の 2 種類のみ変更可)

 

ストレージ

使い方にもよるが大半の場合、Mac を使用していて一番体感速度が速くなるのがストレージ。

HDD と SSD と比べた場合かなり差があるので HDD のみの構成は選択肢から外した方が良いと思われる。

Fusion Drive は SSD と HDD を合わせて使用するものだが、
以前と同じならば Fusion Drive は 1TB が 32GB SSD、2T, 3T が 128 GB SSD なので、1TB だとシステムだけで SSD が埋まってしまう。
2TB 以上か SSD のもの構成が良さそう。

 

1TB HDD から
ストレージ内容 価格
1TB Fusion Drive +¥11,000
256GB SSD +¥22,000
512GB SSD +¥44,000
1TB SSD +¥88,000

 

1TB Fusion Drive から
ストレージ内容 価格 注釈
2TB Fusion Drive +¥22,000 27 inch のみ選択可能
256GB SSD +¥11,000
512GB SSD +¥33,000
1TB SSD +¥77,000

 

2TB Fusion Drive から
ストレージ内容 価格
3TB Fusion Drive +¥11,000
512GB SSD +¥11,000
1TB SSD +¥55,000
2TB SSD +¥121,000

 

Mac mini と比べてみる

Mac mini は本体価格が安いが、4K / 5K のディスプレイと CPU 一体型ではない GPU が搭載されているため、以前同様に iMac のコストパフォーマンスは高いと思われる。
また、iMac は SDXC カードスロットがある。

ただ、Mac mini の方が USB-C のコネクタが多く、10GB Ethernet を選択できる。
(あと、iMac のスペック表には T2 チップの記載がないため搭載されていない可能性がある)

 

まとめ

iMac はプロ向けという位置付けではなく、Mac 導入向けのもので、ラップトップよりもコスパのよい一体型パソコンであり、
今回は第8世代の Intel Core i5 は第7世代の i7 並みのスペックがあるため標準構成でも結構パワフルになった。

ただ、個人的にメモリを 16 GB、ストレージは 2TB Fusion Drive かコストは跳ね上がるが SSD の構成にした方がよいと思われる。

GPU に関しては Thunderbolt3 によるロスが少ないため、同スペックの eGPU より速くなると予想される。
そのため GPU スペックを上げたい場合は 27 inch の上位機種を選ぶことになるだろう。

 

ちなみに、27 inch で CTO のスペックを iMac Pro 同等にすると ¥468,300 となり、iMac よりスペックが高い iMac Pro と値段が近くなってしまう。

多分 iMac Pro のスペックの優位性は Mac Pro よりもなさそうなので、
中規模価格帯の iMac を 3 〜 5 年のサイクルで回した方が良さそうな感はある。

 

追記

第9世代の Core i9 と iMac Pro の Xeon W 8 コアと比べると i9 の方が世代 UP によるシングルコアのスペックアップで、ベンチマーク上では i9 の方がスペックが高くなってしまった。

 

Xeon 用は専用の機能があるけど、普通はその恩恵を受けることはなさそう。
Vega 48 も 56 と 580X の間と想定していた Metal / OpenCL のベンチという感じ。

とりあえず、変わらず言えるのは第9世代の Core i5 のコスパが良いということ。