Xcode 10 での Scene Editor の変更
地味に UI が変更されたので、変更内容を見てゆく。
(Xcode 9 で追加されたものが混じっていたらすまない)
Object Library
今まで右下のボタンや「Command + Option + Control + 3」で表示していたが、
該当部分とショートカットキーがなくなった。
ヘッダーの Standard Editor のボタンの左横に Object Library のボタンができ、長押しで Media Library と切り替えができる。
ショートカットキーは Command + Shift + L。
Object Library は以前のように右側のグリッドのアイコンのボタンを押すとグリッド表示になる。
Viewport 下部のボタン
ボタンの位置と機能追加、メニューバーのアプリケーションメニュー の Editor にあったものが追加された。 左から順に見てゆく。
左端 Scene Graph View と 右端 Secondary Editor の表示/非表示用ボタンの振る舞いは変わっていないので割愛。
カメラ設定
Viewport のデフォルトのカメラである Perspective が1番上に上がり、若干レイアウトが変更された。
カメラを追加した際は以前と同様に1番下に出る。
追加されても表示されない場合はシーンファイルを開き直す。
ちなみに追加したカメラに他のカメラの設定をコピーしたい場合は Attributes Inspector () の「Use current camera settings」を押す。
再生ボタン
再生ボタンを押すとシーンに設定されているファイルのアニメーションデータ、物理アニメーション、パーティクル、Action、シェーダーなどが再生される。 再生後、一時停止と停止のボタンが表示されるように変更された。
右から、再生、一時停止と停止、再開と停止のボタン
カメラコントロール
Xcode 9 と変わらないがアイコンがついた。 基本的な振る舞いは Viewport でクリック + 移動で回転、option を押しながら クリック + 移動 で XY軸移動、 マウスホイールやトラックパッドのピンチイン・アウトでズーム(Z軸移動)
カメラ | 機能 |
---|---|
Fly | キーボードの W, A, S, D で Viewport の座標から上下左右移動できる |
Turntable | Viewport の中心から回転する。Z軸での回転は行われない |
Arcball | 選択したノードの中心から回転する。選択されていなければ Viewport が中心。Z軸も回転する |
Pan | クリック + 移動で上下左右方向の移動をする。そのため回転はできない。他の option を押しながら クリック + 移動と同じ状態 |
Truck | クリック + 移動で上下方向とZ舳の移動をする。そのため回転はできない |
マニュピレーター
マニュピレーターの操作表示は移動と回転が一緒のものだったが、移動か回転のみにして表示できるようになった。
マニュピレーターの空間座標の設定は以前と同じ。
Viewport サイズ
Viewport の大きさを端末のランドスケープとポートフォリオ状態の比率で確認できるようになった。
SCNView を画面いっぱいに広げた状態なので、タブやナビゲーションバーがある場合は異なるので注意。
Rendering / Visibility
以前はツールバーの Editor にあったもの。
バウンディングボックスやワイヤーフレーム、デフォルトライトのオン/オフ、カメラやライトなど各種機能をワイアーフレームで表示する。
Scene Graph View
下の歯車のボタンに Focus Selection や Hide Selection が追加されている。
また、フィルターでライト、カメラ、パーティクル、ジオメトリごとでさらにフィルタリングできるようになった。
ツールバーの Editor
Create と Align が追加。 Create はライト、カメラ、パーティクル、ジオメトリなどをシーンに追加し、Align は選択したノードを X, Y, Z 軸の平均で整列する。
Editor の全項目
Viewport の右クリック
上記にあったものが追加されている。
Scene Inspector の Background や Environment で Procedual Sky
ちゃんと表示されるようになった。
過去記事参照
まとめ
iOS SDK 12 では SceneKit の追加はほぼなかったが、Scene Editor の方は使いやすく更新がなされている。
地味な変更だかこれからも頑張ってほしい。