Apple の Shazam 買収は何をもたらすのか
ポッドキャスト検索のスタートアップ Pop Up Archive を買収したばかりだが、 Shazam の買収が行われるとのこと。
買収額は公表されていないが Tech Crunch によると4億ドルぐらいとのことだ。
Apple confirms Shazam acquisition; Snap and Spotify also expressed interest | TechCrunch
Shazam の1日あたりの利用は2000万を超えいるらしく、
2016年時点でストリーミングサービスに毎日100万クリックを誘導している。
同年、10億ダウンロードを達成、初の黒字化し今年上場すると噂されていた。
iOS 8 の際、Apple とパートナーシップを結んでおり、 すでに iOS のバーチャルアシスタントシステム Siri と統合されいる。
iTunes Music Store の売上の不振から、音楽の買い切りのを廃止して、
Apple Music のストリーミングでの提供のみにするとの噂が上がっており、
上手く働けばさらなる発展が期待ができそうではある。
(Apple はダウンロード販売終了を否定している)
例えば、Shazam が Apple Music でしか使用できなくなった場合、 ストリーミング音楽配信でトップの座を取る Spotify への流入はわずかだと思われるが減らすことができるだろう。
また The Wall Street Journal によると iTunes Store での音楽全体の売上の 10% を占めているらしく、 何らかのコストが削減できそうではある。
Android 8.1 の Google Pixel 2 や Pixel 2 XL ではロック画面に周囲で流れている曲を判別する "Now Playing" の機能が実装されているらしく、
これを鑑みると Android の Shazam アプリの配信をしなくなる可能性もある。
Android の Apple Music アプリへの統合という形になるかもしれない。
The Verge の見方では、Zappar 協力して Shazam のアプリでサービスとして提供している AR の機能なのではないかと記事が書かれた。 Google Lens のようなものを実現するのではないかと。
個人的には Apple が求めているのは Shazam が保有する特許も1つなのではないかと思っている。
(放送源や音響信号を識別、メディアコンテンツのデータベースを配置や検索、サンプルの識別の曖昧さ回避、 オーディオと対応するテキストの同期とその信頼値の決定、高騒音など音がよくない状況での認識など)
それに音声解析に関しては Siri や iOS 内でも使用できそうだし、音声解析に使用している計算など 3DCG や AR にも利用できそうではある。
今回の買収に関しては結構面白い形になりそうな予感はしている。
ぴーえす
shazam という英単語を最初にこのアプリが出た時初めて知ったし、
LANDMARK DIGITAL SERVICES という会社が音声関連の特許をめっちゃ持っているということを知った。
それと、ボーイング社が AR で結構大事な特許を持っているのでびっくり。